京セラの創業者、稲盛和夫氏の名言で、「利他に生きる」という言葉があります。
具体的な意味を箇条書きに記されたものもあります。
●「人のため世のために尽くすことが、人間としての最高の行為である」というのが私の人生観であります。
●この宇宙には知恵の蔵、真理の蔵というものがあって、純粋な情熱を傾けて一心不乱に取り組むその真摯な努力に対して、神様は知恵の蔵の扉を開き、一筋の光明が差すように、困難や障害を克服するヒントを授けてくれるのではないかと思います。
●心に描いたものは必ず具体化していく。よりよい人生を生きていくためには、心を綺麗にして善きことを思い描くことが非常に大事だと思っています。
●人は得てして、恵まれた環境にあっても、与えられた仕事をつまらないと感じ、不平不満を口にしがちです。それで運命が好転するはずはありません。与えられた仕事を天職と思い、その仕事を好きになるように努力していくうちに不平不満は消え、仕事も順調に進むようになっていく。
●全生命を懸ける努力、世界中の誰にも負けない努力をしていけば、必ず時間と共に大発展を遂げていくものと信じて疑いません。
●「他に善かれかし」と願う邪心のない美しい思いにこそ、周囲はもとより神様も味方し、成功へと導かれるのです。
文面によっては、小難しく、意味不明と捉えることがあるかもしれません。
そもそも「利他」の意味することは、漢字から言えば「他人の利益になるように図ること」となります。
更に噛み砕いてみれば、「(自分を犠牲にしてでも)他人の利益になるように図ること」、「自分の幸福よりも、他人の幸福を願うこと」といったことになるでしょう。
考え方によっては、「自分が常日頃不幸を感じているのに、他人を幸せにすることなど、できる訳がない!」と言いたい人もおられるでしょうが、「利他」の考え方の行き着くところは、「自分が尽くして他人が幸せになれたなら、そのことが自分にとっても幸せ!」ということです。
世の中にはどうしても、自己中心的な人、自分さえ良ければと考える人、自己満足だけを追求する人は、少なからずおられます。
ところが、「利他に生きる」という考え方を持ってこそ、自分の幸せを追及することになりませんでしょうか?
利他に生きる・・・
非常に奥の深いことを意味します。
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