私が日頃お世話になっている異業種の役員の方が配信されてるメルマガで、既に他界された教育者・森信三先生にまつわる文面がありました。
長文ではありますが、非常に参考になる文面でしたので、転送します。
(以下、転送文)
森信三先生は、立腰(りつよう)は「人間に性根を入れる極秘伝」と言い、また「この一事をわが子にしつけ得たら、親としてわが子への最大の贈り物といってよい。」ともおっしゃっています。
具体的には、
一、腰骨を立て
二、顎を引き
三、常に下腹の力を抜かぬこと
立腰教育とは、このように腰骨(こしぼね)をいつも立てて曲げないようにすることにより、自己の主体性の確立をはじめとした人間形成を実現する、極めて実践的な方法です。
全国の教育現場で実践され、多くの効果を上げています。
その効果とは具体的には次のようなものです。
・やる気がおこる
・集中力がつく
・持続力がつく
・行動が俊敏になる
・内臓の働きがよくなり、健康的になる
・精神や身体のバランス感覚が鋭くなる
・身のこなしや振る舞いが美しくなる
想像して下さい。
猫背だと肺や内臓を圧迫します。
肺を圧迫すれば空気が全身にいきわたりません。
体はだるくなりますし、脳に酸素がいかなくなります。
立腰をすれば、脳をはじめ、全身に酸素が送り込まれるわけですので、やる気になり、集中できます。
しかも疲れにくいので、それが持続します。
行動も俊敏になります。
猫背で内臓を圧迫すれば、消化が悪くなります。
立腰していれば、内臓は、それぞれの働きを最大限に行いますので、健康的になります。
「心と体はつながっている」とは、日本人が学び伝えてきた英知ですが、身体や脳の働きが良くなれば、精神のバランスが良くなります。
以前に紹介されましたが、ある精神病院では、うつ病で入院する患者に姿勢を良くする時間を設けたところ、数分の1が劇的に改善したという実績もあるそうです。
最初は立腰のための筋力がついていないためにツラいものですが、本当は、体に一番負担の少ない姿勢なのです。
そして、合理的で無駄のない動きは、美しいものです。
身のこなしや振る舞いが美しい人は、必ず立腰ができています。
禅や武道、芸道などで、腰骨を立てることの意義は、古来より、実証されてきました。
禅や武道、芸道をされたことのある方は、経験則としてその効果を、感じていらっしゃるのではないでしょうか。
さて、実践しようとすると、なかなか継続が難しい立腰。
しかし、1-2回目と、3-4回目、そして今回の5回目、、、継続すれば、その効果にはすごいものがあると実感します。
最後に、森信三先生の言葉を紹介して終了します。
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常に腰骨をシャンと立てること-これ人間の根性の入る極秘伝なり。
人間は心身相即的存在ゆえ、性根を確かなものにしようと思えば、まず躰から押さえてかからねばならぬ。
それゆえ二六時中、「腰骨を立てる」以外に、真に主体的な人間になるキメ手はない。
「腰骨を立てる」ことは、エネルギーの不尽の源泉を貯えることである。
この一事をわが子にしつけ得たら、親としてわが子への最大の贈り物といってよい。
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