部下や後輩を育成するにも、本人がよほどの天才でない限り、短期間で戦力になることはあり得ません。
育成には根気と時間を要するものですので、一晩で花が咲いて育つものではありません。
そこで育成方法の一つとして、「分解反復法」という手法があります。
人それぞれ、能力が異なれば、物事の習得するスピードも異なります。
そういった中でも、仕事をしていく以上は覚えていかなければならない技術は多々あります。
当然、いくら根気と時間を要して育成しようにも、相手がなかなか覚えてもらえなかったり、思ったような成果を出せない人がいるかもしれません。
そこで「分解反復法」とは、読んで字の如く、細かく仕事を区切って分解し、その区切った仕事1つを覚えるまで何度も反復させ、覚えたら次の区切った仕事に移らせるという手法です。
自動車教習でも、第1段階から第4段階まであり、各段階でも教習内容が細かく区切られ、1つ1つをクリアして段階を上がっていくということと要領は同じと考えてもよろしいかもしれません。
ある一つの成果を出す時に、その仕事を分解すると10種類になったとします。
一気に10種類を教えて、
「この仕事はこうやります。できるようになるまで頑張って下さい!」
と言われるより、最初に10の仕事の1だけを教えて、
「これができたら次の仕事に移ります。」
と言われる方が、教えられる側にしても見通しが立ち、ヤル気も出てくるように思いませんでしょうか?
勿論、進み具合には個人差があり、習得のスピードこそ違えど、10種類の仕事をできるようになれば、その10種類のうち、どの仕事でも任せられるようになろうかと思います。
分解反復法の実践・・・
人に教える場合は勿論のこと、自分自身が何か学習する際にも有効に適用できるかと思いますが、いかがでしょうか?
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