自由を束縛されそうになる時、反発した行動に出ることを、
心理的リアクタンス
と言います。
代表的な事例でよく出てくる話は以下の通りです。
●鶴の恩返し
「機(はた)を織っているところを決して見ないで下さい。」と言われつつも、ついつい見たくなり、覗いてしまう。
●浦島太郎
「玉手箱を決してあけないで下さい。」と言われつつも、ついついあけたくなり、あけてしまう。
日常の業務においては、改善のために会社方針によって業務の手順・方法の変更を打ち出す場合がありますが、どうしても元来の手順・方法が慣れていて、変更したくないということで、反発してしまうといったことが考えられます。
これも心理的リアクタンスが生じるケースです。
心理的リアクタンスは、あまりよろしくないケースばかりで用いられる訳でもありません。
以下も代表的に出てくる事例です。
●ロミオとジュリエット
二人の仲を周囲が反対をすればするほど、本人同士の恋が深まる。
更には、心理的リアクタンスを営業のセールストークで利用されることもあります。
事例は以下の通りです。
●「限定○名様限りです。」
●「あと残り○個しかありません。」
●「キャンペーン期間は今月末で終りますので、あと○日しかこの特別価格ではお売りできません。キャンペーン期間が終了すれば、通常の価格に戻ります。あと○日しかありません。」
このようにセールスマンから言われれば、買う気の無かった人も「だったら今のうちに」と思ってついつい買ってしまうことが考えられます。
コミュニケーション手段のツールとして、良い結果を導くことができるよう、考えようによっては心理的リアクタンスをうまく利用する方法がいくらでもあるのではと思いますが、いかがでしょうか?
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