会社と従業員とは、「全個一如」という関係にあります。
「全個一如」とは、全体と部分の関係性を表すもので、「全体の中に部分があり、部分の中に全体がある」、「部分である個が集まって全体を作り、その個に全体がまた影響を与える」という状態を表します。
会社を構成する最小単位として従業員個人が存在してます。
その従業員の中には会社や所属部署があると言えます。
そして、一度できた「全個一如」の関係は、一生消すことはできません。
他社に転職したところで、以前はあの会社に勤めていたという事実は消えません。
前職の会社が誰もが知るような有名な大手優良企業で、諸事情によりUターン等で出身地の地元の中小企業に転職するような場合は、「あの大手優良企業に勤めていた人」という決してマイナスではない印象がつくはずです。
一方、前職の会社が不幸にして倒産により他社に転職した場合は、「あの倒産した会社に勤めていた人」と、自分は不本意ながら、他人には勝手に思われてしまうこともあります。
よって会社と個人は一度関係ができると、相互に影響を与え続けることになります。
「全個一如」という事実認識は、「自分さえ良ければそれで良い!会社や部門のことは自分には関係ない!」という考えは、成り立ちません。
勿論、自分以外の他の従業員が何をしていようが自分には関係ないということにもなりません。
他の従業員が何かした不祥事でも起こせば、自分にも跳ね返ってきてしまいます。
この不祥事で事件にでもなれば、「同じ穴のムジナ」と言われかねません。
「会社は会社、個人は個人」、「他人は他人、自分は自分」と考えがちかもしれませんが、決して他人事では済まされません。
一度できた「全個一如」の関係は、一生消すことはできない・・・
このことを念頭に置き、普段からも行動や振る舞いに、気を付けなければならないと思いませんでしょうか?
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