ある地方都市の中小企業の社長が、自社の工場見学について書かれた記事を拝読しました。
弊社も同じ製造業として、気付かされることもあります。
参考までに一部抜粋の上、編集記述します。
【以下、編集記述文】
考えて見れば、弊社のような田舎の地方都市の工場まで足を運んで下さり、わざわざ時間を使って我が社を見学して下さるのは、非常にありがたいことです。
工場を見学頂いた企業様と、新規取引することだけが目的で工場見学を受け入れてる訳ではありません。
工場見学に来社頂く団体には、地元の小中学校、高校、異業種の企業、日本各地の商工会等、様々です。
何も弊社のお客様になり得る団体に絞ってはいません。
それでは何故、弊社の工場見学に訪れる方々が増えてきたのでしょうか?
・弊社が何を造ってるか知りたいから?
・工場の建物が近代的で、お洒落だから?
・業種を問わず、工場見学そのものが楽しそうだから?
・たまたま?
となど、いろいろな考え方があるでしょう。
しかし、工場見学を企画している関係者は、それなりに陰で努力をしています。
私は決してたまたまではないと信じています。
その一つとして、来社下さるお客様に合わせて、常に見学会の内容を変えています。
何故ならば、小中学生や高校生は勿論、社会人でも同業者、異業種の方々、次世代経営者というように、立場が違えばみんな会社見学に求めるものが異なります。
例えば、次世代経営者ならば、社員教育のやり方を知りたいといったこともあるでしょう。
相手が望むことに沿った内容でなければ、的外れで、つまらない工場見学になってしまいます。
そうならないために、事前に相手方に工場見学する趣旨を伺います。
見学者リストも頂戴し、それを基に配付する資料や机の並べ方、効果的な進め方を検討します。
そして見学会のストーリーを作ります。
場合によってはリハーサルも行います。
そこまでやってようやく見学会を迎えます。
終わったら必ず反省会を行い、次回までに不手際は修正します。
このように決して漠然とやっているわけではありません。
それなりの計画と準備がなされています。
もっと言わせて貰えば、周到に行うからこそ、リピーターが増え、口コミで見学者が増えたのかもしれません。
よく営業部門からの相談で、
「どうすれば、簡単に顧客を増やすことが出来るのか?」
と聞かれることがあります。
簡単に顧客を増やす方法など私は知りません。
私が大事だと思うことは、
「どうすれば、より人によろこんでもらえるのか?」
「どうすれば、より楽しいと感じてもらえるのか?」
と想像し、実践することです。
今の時代はインターネット上での相手の顔が見えないコミュニケーションが中心になってきました。
そんな時代であっても人間の求める欲求は変わりません。
だからこそ人間的なところをより大事にしなければなりません。
実際にお客様が一番感動したと言われるところとは、それは社員の皆さんの笑顔、爽やかな挨拶だということです。
【お客様相談室宛メール】
http://www.seikofamily.co.jp/form/form.html