ある取引先の社長との話の中で、その社長は利益のない受注のことを「毒まんじゅう」と表現されてました。
非常に納得しました。
受注金額(売上額)が原価(変動費)より下回っているようでは話になりませんが、受注金額(売上額)から原価(変動費)を差し引いて残った粗利益(付加価値)が更には固定費より上回らなければ、最終的に利益は残りません。
わかりやすいように式で表せば、以下のようになります。
売上額 - 変動費 = 付加価値
付加価値 - 固定費 = 利益
そこで更に、この取引先の会社では、以下の標語が額縁に入れられて、目に付くようにされています。
「採算とは、固定費を回収することなり。固定費を回収できるのは付加価値のみである。」
これもまた、非常に納得させられます。
つまり、受注する際には、この受注は「毒まんじゅう」か、そうではないかの見極めが必要です。
会社によっては、粗利益率が何%以上取れないことには割りに合わないという基準があるはずです。
薄利多売はいつかは頭打ちになります。
経営を安定させるためには、最低限必要な粗利益率を常に意識し、「毒まんじゅう」を口にしないことが条件かと思いますが、いかがでしょうか?
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