中小企業の街、東大阪発「一日一語」

環境整備と５Ｓ（整理・整頓・清掃・清潔・躾）活動との違い

環境整備と５Ｓ活動とは、どのように違うかと言われても、さほど違いはありません。

両者ともに、会社を良くするための活動には間違いありません。

一倉定の社長学 第９巻「新・社長の姿勢」を引用すれば、以下のように環境整備については定義されてます。

 

【環境整備】

環境整備こそ、 すべての活動の原点である。

環境整備とは、規律・清潔・整頓・安全・衛生の五つを行うことである。

多くの人々は、環境整備について、知っているようで、その実よく知らない。

大切なことだから、やらなければいけないと思いながら、なかなか積極的に実施しようとはしない。

環境整備をテーマにした論文やセミナーなど皆無に近い。

環境整備に対する認識も感心もうすいのである。

私にいわせたら、これほど奇妙な現象はない。

十カラットのダイヤモンドがゴロゴロところがっている宝の山に入り、誰でも自由にこれを拾っていいのに、これを拾い上げようとしないようなものである。

だから奇妙なことだというのである。

これが環境整備に関する多くの人々の認識なのである。

盲点中の盲点ということができよう。

 

この文面を読んで、環境整備の奥深さを何か感じませんでしょうか？

 

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休み前の掃除、整理整頓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会社が夏休みに入る前、大掃除、書類の箱詰め等をやってました。

書類はほっておけば、溜まる一方です。

書類の整理整頓は普段から心掛けるべきところですが、どうしても継続事案、不確定事案になると、書類を捨てるに捨てられないままとなります。

やはりある時期を決めて定期的に書類の整理整頓を実施しないことには、書庫や机に書類やファイルがあふりかえります。

今や書類の整理整頓のコンサルタントも実在されますので、いかになかなか、自分で書類の整理整頓をしようと思ってもうまくできないことが実感できるのではないでしょうか？

 

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観察眼を身に付けるには、整理・整頓・清掃を侮る（あなどる）なかれ

多くの人が見逃してしまうような、小さなことに気付く力を「観察眼」と言います。

小さな癌を早期発見できて治療できれば、転移までには至らずに済むこともあるでしょうが、全く健康診断すらせずして、体調不良で体が動かなくなった頃には末期的症状となれば、もう何ともしようがありません。

悪いことを小さなうちに気付いて対策を打つ、良いことであっても小さなうちに気付いて、他人、他社が気付かないうちに、あとあとの自分、自社のチャンスにつなげるという「観察眼」があるかないかで、人生が大きく違ってくることと思います。

日頃からの整理・整頓・清掃を実践することを通じて、「観察眼」を身に付けることができるとも言われてます。

小さなゴミ、汚れ、傷に普段から気付けるか？

整理・整頓・清掃を侮る（あなどる）なかれ・・・

実は奥の深いものです。

 

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素晴らしいオンリーワンの製造技術よりも、凡事徹底・・・

大手製造業の購買担当者が、取引したいと言ってきた外注業者や、資材供給業者に対しては、その会社の工場見学することは一般的です。

ところが、工場内のみならず、事務所やトイレ等も拝見されることもあります。

いくら素晴らしい、オンリーワンの製造技術があったとしても、工場内、事務所内が整理・整頓ができていない、あるいはトイレが汚い、トイレのスリッパが乱れてるということを発覚すれば、その会社とは取引しない決定を下されることがあります。

「整理・整頓ができていないことには、高品質の製品を作れるはずがない！」

このように思われてるからです。

それゆえ、整理・整頓といった、凡事を徹底することが、取引するかどうかの決定打となり、いかに重要なことか、理解できます。

素晴らしいオンリーワンの製造技術よりも、凡事徹底・・・

つくづく思い知らされます。

 

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日々の掃除の目的を今一度認識

普通だれしも掃除をする場合、汚れが目立ってきたから、ホコリが溜まってきたからという理由で、掃除に取り掛かるのではと思います。

ところが、学校の掃除は決まった時間帯に日々やりますし、会社によっては、朝の清掃時間を設定されてる場合もあることでしょう。

それでは、さほど汚れが目立ってなくても、ホコリが溜まってなくても、日々掃除をするのは何故でしょうか？

やはり、ゴミなし、チリなし、ホコリなし、汚れなし、ピカピカの状態を維持し、常に快適な空間であろうとすることが目的ではないでしょうか？

掃除となると、面倒臭さが前面に出て、嫌々、仕方なくやるといった気持ちになるかもしれません。

今一度、掃除の目的は一体何なのかを認識すれば、掃除に対する取り組み姿勢も変わってくるのではと思いますが、いかがでしょうか？

 

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立場を変えた目線で、ものを見てみる

自分の職場を改善していく手っ取り早い方法があります。

自分の職場を他社の職場と想定し、ゴミが落ちてないか、汚れが目立っていないか、自分で自分をよそ者という立場を想定してみて、粗探しをしてみることです。

立場を変えた目線で、ものを見てみる・・・

そうすると、今まで見えてなかった、気付いてなかったゴミが見えてくるのではないでしょうか？

整理・整頓・清掃を進めるにあたり、第一歩として、こういったやり方もあるということを参考にされればと思います。

 

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「見えない化」も改善なり

一般的に改善をする際、「見える化」を推進していきます。

ところが、あえて見えないようにし、「見えない化」することが実は改善であることもあります。

●机から床にかけてパソコン、プリンター、電話機等の配線が目に付く際には、衝立で配線を目隠してスッキリさせる。

●商談コーナーでは、他の商談テーブルが目に付けば気が散ってしまうことがあるが、打ち合わせに集中できるよう、衝立で商談コーナーをテーブル毎に仕切る。

他にも何なりと考えられますが、「見えない化」するための衝立は、オフィス家具用語では「ローパーティション」と言われますが、このローパーティションは弊社でも製造販売しております。

http://www.dmckweb.jp/seiko/pageview2012/pageview/pdf/0205.pdf

 

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掃除と清掃との違い

素朴な疑問ですが、掃除と清掃との違いついて、考えたことはおありでしょうか？

「どちらも同じ意味では？」

と思われるかもしれません。

ところが、整理・整頓・清掃・清潔・躾（しつけ）の５Ｓ活動をされてる会社では、実は意味が異なります。

単純明快に、「掃除にルールを付け加えたものが清掃」と定義付けされることもあります。

掃除というのは単なる一般的な解釈の掃除であり、清掃の意味として、「ゴミなし、チリなし、ホコリなし、汚れなし、ピカピカ」と定義付けされることもあります。

こちらの意味の方がわかりやすいことと思います。

箒（ほうき）で掃こうが、ぞうきんで拭こうが、ゴミ、チリ、ホコリ、汚れが目に見えて残っているようでは、清掃したとは言えません。

単なる掃除ではなく、職場でも家庭でも、清掃までできていますでしょうか？

　　

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クリップの整頓

  

 

 

 

 

 

  

 

 

 

クリップをそのまま無造作に箱に入れてもかさばってしまいます。

名刺の空き箱を利用して、交互に並べれば、すっきりと納まりました。

　　

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整理・整頓のプロは、ここまでやる！

ある方から、普段から持ち歩いておられるというペンケースを、たまたま見せて頂きました。

ペン類が収納されてる状態では何とも思いませんでした。

　　

　　

　　

　　

　　

　　

　　

しかし、ペン類を取りだされた際、黄色のウレタンを加工されて、しかも定位置に収納するよう、ラべリングまでされてました。

　　

　　

　　

　　

　　

　　

この方は、日頃から職場でも自宅でも整理整頓が行き届いておられ、ペンケースにも必要最小限のものだけを収納し、余分なペン類を持たないようにされてます。

このようなペンケースでは、収納量が減ってしまうことの方がデメリットでないかという意見もあろうかと思いますが、整理整頓の観点から、収納するものを必要最小限に抑えることに重きを置くか、予備のペン類も収納しておくことに重きを置くかは、個人の自由かと思います。

いずれにせよ、整理整頓のプロは、「ここまでやるか！」ということに、私個人的には衝撃を受けました。

　　

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