「私はコミュニケーションが苦手で、どうすればもっとうまく話ができるものでしょうか?」
と、悩みや疑問を持つ人は、いつの時代も多々おられることと思います。
コミュニケーションのみならず、どういったことにおいても、まずは苦手とは思わないことが重要でしょう。
苦手だと思うだけで自己暗示がかかってしまい、ますます苦手になりかねません。
だからと言って得意だと思い込めば良いものでもありません。
「まあ、こんなもんかなあー」
と思う程度でよろしいかもしれません。
たくさんの話題を持っていて、次から次へと話す人が、話がうまい人と思いがちでしょうが、話題が豊富でも、相手にとって関心のないことは、何度も聞いていたら飽きられてしまうこともあります。
話がうまいというのは、次から次へと話題が途切れることなく話せることではないように思います。
話がうまい人は、まず相手がどんなことに関心を持っているのか、その観察力と質問力がある人かと思います。
コミュニケーションは、常に他者中心であり、相手の人が関心あることを話すことと言えるでしょう。
「相手の関心など知ったこっちゃない!自分が話したいことを話す!」
これでは、あまりに自己中心的でしかないでしょう。
相手が関心あることで、自分が話せることは話していくこと、それがうまいコミュニケーションと言えるかと思います。
相手の関心は、どんな分野でどんなことかわかりません。
景気の良し悪しの話か、自社の業界の状況か、あるいはゴルフや何かの遊びの話か、人によって関心あることはまったく異なります。
それゆえ、どんな相手であっても、その人の関心あることを話せるように、自分の引き出しを増やしておく必要があろうかと思います。
教養を身につけ、相手に合わせて引き出しを自由自在に開けていくというのが、話の上手い人と言えるでしょう。
話がうまい人は経験も知識も豊富で、しかも相手に合わせますので、決して自分からひけらかすような下品なことはせず、節度を持って相手に合わせて話を進めるはずです。
「コミュニケーションがうまくなりたい!」
と思うなら、まずは相手が関心あることを話してみればよろしいでしょう。
わからなければ謙虚に
「どういったことにご関心をお持ちか、教えて頂けませんでしょうか?」
と質問するのもよろしいかと思います。
下手に知ったかぶりをすると、大変なことになりかねません。
相手が関心あることで、自分が話せることを話す・・・
コミュニケーションが上手になる秘訣と思いませんでしょうか?
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