テレビのニュースを見ていると、企業の社長や、役人の不祥事が発覚した場合、
「責任を取ります!」
と、よく言われます。
ここで、「責任を取る = 責務を辞任する」という意味で捉えられてるのが、一般的かと思います。
それほど、今の立場を辞任することは一大事であり、残りの人生を棒に振るような意味になります。
これは、日本古来の、切腹文化が残っているとも言われてます。
原因追及や、再発防止策を考えるよりも、まずは職務を辞任することが先決といった風習が、現代でも感じませんでしょうか?
ところが、「責任を取る = 職務を辞任する」ということに、私自身は違和感を感じます。
「辞任すれば、それで責任を取ることに、果たしてなるのか?」
ということです。
私は「責任を取る!」ということは、自分が楯になって、相手や周囲を守ることではないかと、思います。
いかなる問題、アクシデントが起きても、決して逃げることなく、決して他人のせいにすることなく、自分がリーダーシップを持って原因究明や、問題解決にあたり、相手や周囲を守るといった方が、妥当には思われませんでしょうか?
その問題、アクシデントにより、自分の周囲に迷惑や災難がふりかからないよう、自分が楯になって守ることが、「責任を取る!」という意味に、思われませんでしょうか?
「本件については、私が責任を取る!」
という意味は、
「何かあったら、失敗したら、私が辞任する!」
という意味ではなく、
「何かあろうが、失敗しようが、私が楯となり、みんなを守るから安心して進めてもらいたい!」
という意味が妥当では、思われませんでしょうか?
「責任を取る!」の意味とは?
今一度、考えてみては、いかがでしょうか?
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