現代では一昔前より、文章を書く機会は増えているように思います。
但し、ペンで紙に文章を書くというより、パソコンや携帯電話の活字で文章を書くということです。
毎日のEメールのやり取り、ワード、エクセル、パワーポイントなどの資料作成、更には人によってはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、個人で文章を書く機会が、電子機器を道具として増えてきたはずです。
ということは、その分電話による会話は減ってきたようにも思います。
1対1でも、1対多でも、ひょっとしたら顔を合わせてのコミュニケーションの頻度が減ってるかもしれません。
そこで、文章を書く機会が増えたからといって、伝わりやすい、わかりやすい、心に響くように文章を書く技術が上達しているかと言われれば、それは少し疑問かもしれません。
書く機会は増えても、どうも、ただ思うことを羅列して書き並べているように受け止めることもあります。
堅苦しく小難しい文章よりは、話し言葉のような言葉が、伝わりやすく、わかりやすいイメージがあります。
しかし、実際は話すように書くことは、話をするよりも難しいと言われます。
話し言葉は見えませんし、耳で聞いて、その場で消えてなくなってしまいます。
しかし書いたものは残りますので、話し言葉のように消えてしまうことなく、一度読んだだけで終わってしまうものではなく、読み返しも可能です。
そこで、読む人にとって、読み返したくなるような文章を書いてみてはいかがでしょうか?
これはこれで書く技術の要する話です。
読み手が読み返したくなるような文章は、心のどこかに引っかかる文章であり、それは相手のことを思った、想いの詰まった文章のはずです。
気に入った小説や漫画、もらった手紙等、何度も読み返した経験もあるはずではないでしょうか?
文章を読んでいて、人はいろいろな感情が自分の中に湧き起こります。
その感情が悪いものであれば、二度とその文章は読みません。
その感情がとても良いものであれば、もう一度、あるいは何度も繰り返し読み返します。
何故なら、もう一度、あるいは繰り返し良い気持ちを味わいたいから他なりません。
文章は頭に思いついたものを書きますが、書いている人の「心」が如実に表れます。
書き手の心の温度や想いの深さが出ます。
それゆえ、様々な体験をし、感性を磨き、引き出しをたくさん作っていく必要もあろうかと思います。
文章を書くということは単に文字を書くことではなく、言葉で表現できない正直な己の心を表にアウトプットし、見える化する作業です。
自分にとって、読み返したくなる文章は、どんな文章でしょうか?
そして、読み手が読み返したくなるような文章を書いているでしょうか?
文章を書くことが嫌い、苦手という人も世の中には多々おられることでしょうが、仕事でも生活でも必要なことですので、今一度、考え直してみてはいかがでしょうか?
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