企業の事業モデルは、大きく分けて、受注事業、見込事業の2つになろうかと思います。
また、大企業になれば、事業部門が複数あり、事業部門によって、どちらかが該当するのではと思います。
自社、あるいは自部門として、事業モデルはどちらなのか、見極めた上で、戦略・戦術を考えていくのが一般的です。
受注事業とは、契約を取ってから仕事が発生する事業であり、見込事業とは、自発的に商品を作ったり、仕入れたりして売っている見込体質の事業です。
ここで、それぞれの特徴を整理してみました。
【受注事業】
・価格は世間相場や、得意先の主導権で決定。
・生産数量は得意先が決定し、受注した数量だけ作らる
・得意先は特定少数も、リピートされる得意先は多い。
・売り物は技術力、企画力、納期、価格、サービス等。
・種をまいて収穫する農耕スタイルである。
・一般的に固定費が大きく、変動費が小さい。
・成長拡大は、新規顧客獲得。
・代表例は、造船、建築、土木、印刷、デザイン、運送、下請け、OEM等。
【見込事業】
・商品価格は自社で決められる。
・商品の生産数量、仕入数量を自社で決定し、制御しなければならない。
・ユーザーは不特定多数。
・一般的に固定費が小さく、変動費が大きい。
・成長拡大は、新商品の開発、販売網の開拓。
・代表例は、自動車、家電、建売住宅、既製服、食品、出版、化粧品、飲食、ホテル等。
このように整理していけば、部分部分で両方を兼ね備えてるということもあるでしょうが、戦略・戦術を考えていく上で、自社あるいは自部門としてどのように考えていくか、ヒントになろうかと思います。
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