雪深い、東北地方の会社の社長のメールマガジンを受信しました。
弊社三重工場も冬は大雪に悩まされる地域です。
工場長をはじめ、三重工場勤務の従業員にとっては、共通する内容があるのではと思い、文面の一部を参考までに転送します。
【以下、配信文】
日曜日、私の携帯電話が鳴り響きました。
工場のSさんからでした。
「新工場の前を通ったら、雪がひどくて明日の出社時、社員が中には入れない。これから除雪をするから鍵を貸して欲しい。」
という旨の電話でした。
簡単に除雪とはいえ、新工場は相当の面積があります。
それではということで、私も一緒に除雪することにしましたが、それでも大変な作業です。
Sさんは、どこかから小型のブルドーザーを調達して来ました。
これは強力な助っ人です。
私は裏口や正面玄関などブルドーザーが入り込めないところの雪をショベルで除雪をしました。
夕方までかかり、なんとか一通り除雪を終えることが出来ました。
雪かきは東北にとっては当たり前のことですが、大変な時間と労力を伴います。
大変なのにも拘わらずSさんは、
「この雪では明日駐車場に入れなくてみんな困るだろう。」
と判断し、自分の休日を割いて、自ら除雪をしてくれました。
わかっていても、なかなか出来ることではありません。
彼の会社に対する思いを感じることができました。
彼の性格からして、このことを言いふらすようなことはしないでしょう。
彼には「褒められたい。」などという下心はなく、ただ「みんなが困らないように。」と思って行動しただけなのです。
皆さんはどのように感じましたか。
私はそこに我が社のこれからの在り方を感じました。
社員全員がこのような気持ちになって行動できるようになれたらこれほど強いことはありません。
周りからみれば、このような会社はきっと爽やかに、美しく映るに違いありません。
それこそ私の理想とする魂のこもった会社です。