前回、「信頼と信用の違い」の文中では、
社内には信頼を、社外には信用を
と述べましたが、ここではヒトと、仕事というコトに対しての信用ということについて述べます。
ヒト(人)は信用しても良いが、コト(仕事)は信用しない
と私はよく耳にする言葉ですが、あまりピンと来ないこともあろうかと思いますので、例を挙げて説明します。
例えば、製造工程において、不良が発生してしまったとすれば、ついつい当事者を責めてしまいがちですが、実はこれでは何ら問題解決にはなりません。
抜本的に製造工程の仕組みを改善しないことには、他の人がその製造工程に携わっても、また同じ不良が発生してしまう可能性があるからです。
当事者は、仕事をサボっていた訳ではありません。
仮にポカミスであっても、ポカよけできる仕組みを形成すればよい訳です。
そうすれば、だれがその工程に携わっても、ポカミスをすることはなくなります。
製造業では品質管理の部門があるのが普通ですが、品質管理部門は、不良が発生しないようにヒトを監視しているのではなく、コト(製造工程)を監視し、製品をチェックしています。
これは、ヒト(人)は信用しても良いが、コト(仕事)は信用していないこと他なりません。
製造部門に限らず、営業部門、事務部門でも理屈は同じです。
不良やクレーム、トラブルが発生すればその当事者を責めるのではなく、仕事の仕組みの悪さを責めるというような発想転換されてみては、いかがでしょうか?
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