中小企業が人事異動をやりたがらないという話はよく聞きます。
その理由として、同じ人にずっと担当させていた方が、業務が安定して遂行され、圧倒的に楽ということに尽きるからと思います。
総務、経理、システム管理といった管理部門は専門的な知識も必要になるし、製造部門では技術者の育成に時間がかかるし、営業部門であれば顧客との間に築いてきた人間関係や、コネクションがものをいう面も確かにあるでしょう。
人事異動となると、こうしたことをゼロベースから再構築することでもありますので、確かにかなり面倒ではあることは間に見えてます。
ところが、それは危険も裏腹です。
まず一人の社員にずっと同じ仕事を任せていると、「仕事の属人化」を招いてしまします。
例えば優秀な営業担当者がいたとして、その人にずっと同じ仕事をさせていれば、在職中は売上も確保できるでしょう。
ところが、いざその人が定年を迎えたり、諸事情により退職することとなれば、言うまでもなく、業務途端に立ち行かなくなってしまいます。
一人にずっと同じ仕事を任せるもう一つの問題は、業務がブラックボックス化してしまうことです。
「この仕事は○○さんしかできない!わからない!」
ということが長く続けば、誰もその人の仕事をチェックできなくなり、業務内容によっては、不正の温床にもなりかねません。
人事異動して間がないうちは混乱もするでしょうが、せいぜい数日のことです。
水と人は動かさなければ腐る・・・
このように思いませんでしょうか?
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