製造業であれば、一般的にモノをつくる製造部門と、つくられたモノを売る営業部門に大きく分かれます。
勿論、それなりの組織の会社であれば、更に細かく総務・経理、人事・労務といった管理部門、開発部門にも分かれるでしょうが、ここでは大きく製造部門と営業部門について考えてみます。
どこの会社でも、製造部門と営業部門とは利害が相反することから、部門間の連携はあまり良くないという話を聞くことが多いです。
営業部門は顧客のニーズに答えようと、顧客の意見を拾い上げ、製造部門に対して品質面、価格面、納期面等、相談を持ち掛けます。
中には標準品でない寸法違い等の別製品の製作を依頼することもあります。
ところが製造部門は、
「顧客の意見をあれこれと聞いてるようでは、製造部門としては割に合わない!営業部門は量産の標準品を売ってナンボのはず!顧客から無理難題を言われれば、顧客に対して角を立てないように自社にとって不利にならないように話を持っていくのが仕事のはず!営業部門は御用聞きでは困る!むしろ、営業部門は顧客との調整役であるべき!」
と言いたいかもしれません。
確かに、顧客の意見を全部が全部、聞き入れて対応できるはずはありません。
とはいえ、顧客に対して断ってばかりでは、顧客離れにつながり、これが売上減、利益減にまでなりかねないことから、営業部門のみならず製造部門としても、更には会社全体としても、大変なことになりかねません。
よって、製造部門、営業部門共に歩み寄りが必要なのは、言うまでもありません。
製造部門は自部門の都合ばかり高圧的に押し付け、営業部門は「我々は、製造部門からしても顧客に当たることをわきまえよ!」と傲慢になったり、お互いに我を通すようでは、どこまで行っても平行線でしかありません。
そこで、顧客が無理難題を言ってくる場合には、営業部門、製造部門で一丸となって、お互いに知恵を出し合いながら、代替案を出して提案してこそ、プロとは言えませんでしょうか?
顧客に無理難題を言われれば代替案を提案・・・
代替案を出せるよう、日頃から知恵を出すことに磨きをかける必要はありませんでしょうか?
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