耳で「きく」という動詞の漢字は、「聞く」、「聴く」、「訊く」と3種類あります。
「利く」と「効く」は、耳で「きく」場合には使われません。
中でも「訊く」は、たずねる、質問するという意味で使われますが、問い詰める、尋問する場合も含まれます。
そこで、上司が部下に対して、
「あれどうなった?」、「これどうなった?」、「それはまだか?」
と、状況を把握するために訊くことは日常茶飯事でしょう。
部下は部下で、常日頃から上司に対して、こまめに報告、連絡をしておけば、このように訊かれることは無いでしょう。
上司としては、状況把握とはいえ、訊き方がキツいようであれば、問い詰め、尋問でしかありません。
このあたり、上司、部下間でのコミュニケーションのタイミング等も難しいかもしれません。
部下として、上司からあれこれと訊かれてばかりで、答えることに時間を取られ、そのことが仕事となってしまっては、いかがなものでしょうか?
本来やるべき業務で、営業や顧客対応等が後回しになったり、優先順位が下がるようであれば、本末転倒にしかすぎません。
そもそも、部下に訊いてばかりでは、その部下に対して信用していないという見方もできます。
もし部下が空気を読み取って、「自分は信用されてない!」と感じてしまっては、良好な人間関係は構築できません。
勿論、上司として知っておきたいことを部下に訊くには、問い詰め、尋問にならないような訊き方をする必要があります。
訊き方の技術・・・
人の上に立てば、必須となる技術とは思われませんでしょうか?
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