以前、「無欲恬淡(むよくてんたん)」について記述したことがありましたが、もう少し掘下げて考えてみたく思います。
「無欲」とは文字通り、欲望が無いということですが、
「欲望があることは悪いこと。だから無くせ!」
と言う訳ではありません。
そもそも人間である以上、欲望を無くすことなど無理な話です。
その意味するところは、「欲望を第一におかないこと」というのが、自然体の考え方です。
「恬淡」という言葉もなかなか馴染みがない言葉ですが、辞書で引けば欲が無く、物事に執着しないことと書かれています。
すなわち、「自分に対するわだかまりを改めよ!」という事を意味します。
ともすれば私達は、物事が上手く行かなかったり、悪いことが起きると他人や環境のせいにしたりと、原因を外部に求めがちです。
言い方を変えれば、「自分は悪くない!」、「自分は正しい!と言っているようなものです。
ところが、「私は悪くない!」というのは、執着そのものですので、とても恬淡とは呼べません。
たとえ悪いことが起きても、
「私の何かが悪いからこうなったのだ!」
と謙虚になり、素直に受け入れ、改善することが恬淡です。
無欲恬淡の実践・・・
人間力向上には、必要不可欠かと思いますが、いかがでしょうか?
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