団塊の世代は定年後、毎日が日曜日となって「時間持ち」なだけではなく、それなりに巨額な退職金も手にし、旅行やゴルフにもあちこち行き、買いたいものも買って手に入れ、ハッピーライフを送っていたことと思います。
よって旅行会社は団塊の世代向けの旅行商品の開発に力を入れて、それなりの売り上げを記録し、デパートによっても団塊の世代をターゲットにした品揃えを豊富にし、それなりの業績を上げました。
ところが、その団塊の世代も70歳に近づいて来ました。
もう定年後の旅行やゴルフも飽きてきたし、出歩いて転んで怪我をしてしまう方が怖くなり、出歩くことすら少なくなってきたかもしれません。
出歩かなくなれば、洋服なども要らなくなり、団塊の世代の消費は、一巡してきたということが考えられます。
今やむしろ、外国人観光客に勢いがあり、都心の百貨店などの売り上げが好調であまり目立っていませんが、団塊の世代に強いと言われた旅行会社や、百貨店などではその異変に気が付き始めています。
つまり、団塊の世代をターゲットにしていたビジネスとしては、減退傾向にあるということです。
そしてこの現象は、景気やアベノミクスとは関係のない、もう二度と再び戻らない減退の始まりだと考えられます。
業種によっては、特に団塊の世代をターゲットにしていないので、関係ないと言い切れる業種もあるかもしれませんが、このようなことも一つの実情として知っておく必要もあろうかと思います。
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