営業職であれば、売上目標を設定する以上、自社の取扱商品で売れるものであれば、何でも売りたいことと思います。
ところが、商品を買うか買わないかの前に、まずこちらの考えや判断基準を理解し、納得してもらわなければ、お客様にとっても決して良いことにはならないはずです。
無理に売り込んでも、顧客が誤解したり、買いかぶっていたりすると、結局は後でトラブルになり、クレームにもなってしまいかねません。
やはり顧客に対しては、商品を売り込む前に、自社の理念や考え方、商品のコンセプトなどを理解して頂く必要はあるでしょう。
そこがずれていては、長い付き合いができません。
その上で、商品説明があり、値段の交渉があるように思います。
いくら商品の品質が良くても、その顧客の考えに合わなければ、決して良い商品とは言えず、良い買い物であるとも言えません。
その顧客の考えを聞くためにも、まずは自社の考え、自分の考えを提示し、それをご理解頂いて、信用して頂き、初めて顧客の考えを聞かせて頂くことができます。
理念なりコンセプトを説明した時点で、
「とにかく安ければ良い!」とか、
「そんな理屈はいいから、さっさと商品の説明をせよ!」
と言われたら、
「それでは残念ながら、お互いの良い関係が築けまそうにもありません。時間ももったいないですから、失礼します。」
くらいのことを言えるようになりたいものです。
その場をやり過ごすために笑って誤魔化しても、後で「話が違う!」、「そんなつもりではなかった!」などとゴネられては、却って時間がかかり、数字につながらない無駄な時間を費やすことになりかねません。
商品を売り込む前に、自社の理念や考え方、商品のコンセプトを伝えることの重要性を感じませんでしょうか?
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