「うちの業界は競争激化が益々進み、実に大変だ!」
「会社も厳しい状況なのに、部下は危機感を感じてない!」
組織の運営は大変です。
リーダーは組織の長である限り、この大変さから逃れることはできません。
「会社、組織、事業を潰してはいけない!何とか続けなくては!」
そんな一途な思いが、「大変だ!どうしよう!」という危機感として現れてきます。
全く危機感が無いようでは困りますし、危機感を持った方がうまくいくような気がします。
しかし、「大変だ!組織の存亡に関わる!危機感を持て!」と叫んでいるリーダーを冷静に見ていると、
「このリーダーは、危機感が好きなんじゃないだろうか?」
という見方もあります。
「冗談じゃない!危機感が好きなわけないやろ!」
となどおっしゃる通り、本人にそのような自覚はありません。
しかしながら、どうも危機感が好き、または「危機感を持て!」と叫んでいる状況が好きな人のように思えてしまいます。
リーダーの仕事は危機感を煽る(あおる)ことではありません。
「今は大変な時だけれども、みんなで力を合わせて頑張ろう!これを乗り越えて、みんなでボーナスをもらおう!」
などと、夢、希望、やる気を与え、組織全体を笑顔にするのが、リーダーの仕事のはずではないでしょうか?
危機感や絶望感を伝えるのが、リーダーの仕事ではないはずです。
危機感を全く持たないでは困るでしょうが、過度に持つことは、いかがなものでしょうか?
「危機感を持て!」
と言われて、モチベーションが上がるものではありません。
あまりにも、危機感を好きになってしまってませんでしょうか?
それは危険信号この上ありませんので、気を付けたいものです。
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