ある会社の社内報で、「良き人間関係の構築を」というタイトルで配信された文面を頂きました。
非常に参考になりましたので、転記します。
【以下、配信文】
我々が仕事をする上で一番大事なことは何だと思いますか?
儲けることでしょうか?損をしないことでしょうか?
勿論それも大事ですが、私は良い人間関係を構築する事だと思っています。
儲けるということも損をしないということも、一つ一つの取引の中という限定された所での損得の結果でしかありません。
要は自分という人間としての器以上には儲けることも、損をすることもできないということです。
だから、自分の考えを部下に押しつけている限り、自分の器以上の成果を望めることはあり得ないのです。
しかも、それを続けている限り、自分の器が広がることはありません。自分の器を広げることが出来れば心の余裕が生まれて、部下に対して適切なアドバイスも的確な指導も行うことができます。
とはいうものの、自分は正しいと思っている限り、それは容易なことではありません。
では、どうすれば自分の器を広げることが出来るのでしょうか。
それは良い人間関係を築くことで、成し遂げることが出来ると思っているのです。
人間関係は損をするから付き合わないとか得をするから付き合うとかと考えてしまうと歪(いびつ)になってしまいます。
商売に関係があるから付き合うとか、ないから付き合わないというのも同じです。
そういう関係は長続きがしないし、相手にこちらの意図を確実に見抜かれてしまいます。
それが証拠に自分が相手の立場に立ったとき、損得で相手が自分に近寄って来ているかどうかは,冷静な判断が出来るときであれば明らかに解るのではないでしょうか。
昔から「袖振り合うも多生の縁」と言います。
これは「人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならない」という仏教的な教えに基づいた言葉です。
昔から、日本人は「ご縁」という言葉を大切にしてきました。偶然、どなたかと関わりを持つようになったというのは、誰にでもある経験ではないでしょうか。
その偶然を大切にするか、ぞんざいにするかで人間の運不運も変わってきます。
自分自身の考え方で、その出会いは良くもなったり悪くなったりもするのです。
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