孫子の兵法について、関心のある人は、多々おられるようです。
現代風に解釈すれば、ビジネスのヒントになる名言も多々あります。
その中で、私自身、興味を持った一文を紹介します。
孫子曰く、「衆を闘わしむること寡を闘わしむるが如くするは形名是なり」
【通釈】
大部隊を戦闘させるのに、小部隊を戦闘させているかのように統制がとれるのは、旗を立てたり、太鼓を叩くなど、合図や通信、情報伝達がうまくいっているからである。
【ビジネス向け解釈】
組織を動かす時には、情報共有と情報伝達が欠かせない。これはいつの時代にも変わらない組織運営の原点であるが、時代の変化によってやり方や道具は変えなければならない。
大部隊を動かす時に、小部隊を動かすように自在に動かそうと思えば、旗を立てたり、太鼓を叩くなど、情報共有や情報伝達の手段が必要であると孫子は説いてるということです。
そして、企業においては、情報は今いる社員に伝われば良いのではなく、未来の社員にも伝わるようにしなければならないということです。
現代では、情報伝達の道具として、旗や太鼓など、仕事で使うことはありません。
電話、FAX、ポケットベル、携帯電話、パソコンと、道具は進化していってます。
また、情報は特定の人しかわからないようではなく、情報共有し、さらにその情報が貴重な財産として残していくことも必要なのは、言うまでありません。
アナログの書類で残していくには、増えていってしまうと、あとあとの検索で、手間がかかり、今や実用的とは、言い難いです。
孫子の頃には、デジタルの道具など、全くありません。
時代は変わり、現代にマッチした道具を、いかにうまく使いこなし、成果を出していくか、重要なポイントではないでしょうか?
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