ある会社の社内報で、その会社の社長が、戒めの巻頭言を記述されました。
この文面を読んで、何か感じて頂けるものがあれば、幸いです。
【以下、ある会社の社内報の社長の巻頭言】
毎年恒例の事業計画発表会が、8月○日に開催されました。
今年は来賓で我が社の会計をお願いしている税理士の先生もお見えになりました。
それにも関わらず、皆さんの緊張感の無さはどうしたことでしょうか。
段取りが悪く資料が間に合わない、開催時間が遅れる、席次にしても総務部の女子社員が汗を流しながら前に詰めるように呼びかけているにもかかわらず、いい年をしたおっさん社員がようやく重たい腰を上げて、のたのたと仕方なしに席を移動している。
そんな光景を見ていると実に情けなくなります。
大の大人が、女子社員に注意を呼びかけられている・・・
本来、逆の姿でしょう!
「これじゃあ戦えない・・・」と思わず目を覆いたくなります。
外はどんよりとした気候、湿度は高く蒸し暑い日々が続いています。
それに加え事業計画の発表会なんて、決して面白いものではないでしょう。
けれどもそういった問題ではないのです。
面白かろうが面白くなかろうが、この会社の社員である以上は参加しなければならないのです。
会社として方針を確認し、皆の心を一つにすることは大事なことです。
発表会の前に水を差すようであまり言いたくはなかったのですが、冒頭の挨拶でひとこと苦言を言わせてもらいました。
このままでは、どんなに素晴らしい計画を皆さんに発表してもらっても、実行に移されるとは到底思えなかったからです。
会社にさえ所属しておれば、後は会社がなんとか守ってくれるといった妙な安心感がこの緊張感の無さを生み出しているように思えてなりません。
皆さんはどこか会社を甘く考えていないでしょうか?
この時期は学生の就職活動の活発な時期でもあります。
我が社にも就職を希望してくる学生がたくさんおります。
先日も就職活動の一環で地元の大学生が7名、会社訪問に訪れました。
私も少し挨拶をさせて頂きましたが、本当にみんな必死です。
ノートを広げて私の言葉を必死にメモを取っていました。
その翌日は、県内の集団面接会でした。
市内にあるイベントホールに県内の企業50社以上が集まり、来年度卒業予定の学生と面接を行うというものです。
実際、我が社にどれだけの学生が関心を持って面接に来てくれるか心配でしたが、多くの面接希望の学生が集まってくれました。
みんな必死になって我が社の事業内容を理解しようとして質問をしてきます。
中には面接が終わった後に「どうしても聴いておきたいことがある」と言うことで、再度質問に来た学生もおりました。
その意気込みには圧倒されます。
そういった学生がこれからはどんどん入社してくることになるでしょう。
そうして会社は活性化し、進化して行きます。
我々は温泉に浸かるがごとく、のんべんだらりとやっている場合ではないのです。
先輩である皆さんがしっかりと指導できなければ会社はおろか、皆さんの将来も危うい。
そのためにも今をしっかりやりましょう。
自分勝手をしたり、いつまでも会社に甘えていたりするとどんどん追い抜かれてしまいますよ。
皆さんには心構えのリセットをいま一度お願いするところです。
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