今年、夏の甲子園に初出場を果たした奈良県立桜井高校についてのメルマガが配信されました。
単に練習練習の日々ということではなく、トイレ掃除やゴミ拾い等、誰にでもできる簡単なことを地道に取り組んで、結果的に甲子園出場に至ったという話です。
非常に参考になる話です。
何か一つでも感じるものがあれば、幸いです。
【以下、メルマガ配信文】
◆ 激戦の奈良、公立高校が夏の甲子園に初出場 ◆
夏の甲子園(正式名称:全国高校野球選手権大会)が盛り上がっています。
本日は、奈良県代表の桜井高校について紹介致します。
奈良県といえば、強豪ぞろいの県。
智辯学園、天理、郡山・・・高校野球ファンでなくても、聞いたことがある校名ではないでしょうか?
調べてみると、この40年で奈良県代表になったのは、この3校だけでした。
甲子園の長い歴史を振り返っても、たったの5校しか甲子園に出たことがないのです。
なんともすごい県です。
今年そんな奈良大会で優勝し、甲子園に出場したのは、奈良県立桜井高校。
もちろん初出場。
なんと、「奈良県立」とある通り、公立高校です。
この偉業の裏には、桜井高校の野球部の顧問である森島先生の存在が大きいと思います。
森島先生は、グラウンド横のトイレ掃除を、毎朝、何年も続けられています。
あるときから、部員も参加するするようになりました。
日替わりで1名が、先生と一緒にトイレ掃除をします。
先生と2人きりのトイレ掃除。
サシで何気ない話ができるのもいいそうです。
また、高校時代の野球部の仲間やライバルと一緒に、ゴミ拾いもされています。
「どうせ集まるなら、ゴミでも拾おうや」と言って始まったとか。
そして、会のはじまりには、「ゴミ拾いが今日の趣旨ではない」とメンバーたちにいい聞かせるのだそうです。
「ゴミ拾いがメインちゃうぞ。こう、うだうだ、昔の話とかをしながら、楽しむ。その中に、ゴミ拾いがある。」
ゴミ拾いをしていますが、道中は楽しい話の連続。
高校時代に、友人たちと他愛もない話をしながら家へと向かった、あの楽しいひとときに、今はゴミ拾いという要素が加わっているだけなのです。
高校時代の仲間で始まったゴミ拾いに、教え子の親や、その様子を見た人も次々と加わっているそうです。
楽しい雰囲気が、そういった人を引き寄せているのかもしれませんね。
森島先生の影響力はそれだけではありません。
毎年2月開催される「淀川1000人ゴミ拾い」には、毎年、自分の学校だけではなく、多くのチームを誘って参加されると聞きました。
また2年前・・・東日本大震災があった年のエピソード、これも印象的でした。
森島先生は、現地で7月に行なわれた「第1回被災地に学ぶ会」にも参加されたそうです。
7月といえば、予選の時期です。
案の定、現地で活動する日が、夏の予選の開会式。
さらに、開会式の直後の試合の勝者と対戦が決まっていました。
普通の監督ならば、何をおいても、対戦相手の試合を観戦するところです。
しかし、森島先生は「このタイミングでしか、被災地でお手伝いできない!」と被災地での活動に参加されたそうです。
そして、この年は準優勝。
素晴らしいですね。
トイレ掃除やゴミ拾いをすれば「甲子園出場」ができるとは言いません。
そうではなく、こういった指導者のもとで野球をしている高校球児だから、公立の桜井高校が、智辯学園、天理、郡山の牙城をくずし、夏の甲子園に初出場できたのだと思います。
リーダーのぶれない姿勢。
リーダーの徹底した行動。
リーダーの楽しむ様子。
森島先生から学びたいと思います。
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