独立起業される方は世の中にたくさんおられます。
現代においては、IT関連のベンチャービジネスとなると、ごくごく一般的でありますが、何かと競合も多い世界かと思います。
そこで、戦わずして勝つという戦略のもと、競合が少なく、ニッチな世界において独立起業する人もおられます。
中でも、「草むしり」というビジネスで独立起業された人のメールマガジンが配信され、私自身は目を引きました。
世の中に、こういったビジネスがあるのかと、目から鱗でした。
参考までに、配信文を記述します。
何かを感じ取ることができれば、幸いに思います。
【以下、配信文】
私が群馬県高崎市に株式会社草むしり(http://www.kusamushiri.com/)を立ち上げたのは、2009年、44歳の時でした。
当時、周りからは、
「いまさら独立?」
「なんで草むしり?」
「そんなことで生計が成り立つのか?」
と反対されました。
ノウハウも人脈もないゼロからのスタート。
それでも私が起業した理由はただ一つ。
何をしたらいいのか分からない、本当にやりたい仕事が見つからない・・・
そういう方々に草むしりという一見何でもないようなことでも職業としてやっていけるということを伝えたい。
その一念でした。
かくいう私自身、これまでに8回も転職を繰り返し、20年以上悶々とした辛い時期を過ごしてきました。
大学卒業後、地元の大企業に就職したものの、没個性に陥ってしまうことが耐えられず2年で退職。
その後、大学時代に日本拳法で全国一位になった経験から、日本拳法協会海外指導普及員として2年間カナダに勤務。
帰国後は知人の紹介で、長野オリンピックの招致の仕事にも携わりました。
そして26歳の時、ケンタッキーフライドチキンのフランチャイズに入社。
そこで接客のいろはを一から叩き込まれ、数年後には店舗のマネジメントを任されるようにまでなりました。
そんな私に転機が訪れたのは37歳の時。
ケンタッキーが1年間で最も忙しいのは12月23日~25日のクリスマス期間。
その3日間の売り上げで、全国約1000ある店舗のうち、私が店長を務める店舗が日本一を成し遂げたのです。
その後もいくつかの店舗で好成績を叩き出した私は独立しようと思い立ち、翌年3月にケンタッキーを退職。
貯金をはたいてフランチャイズの加盟金を支払い、店舗立ち上げに向けて勇んでいました。
ところが、です。
物件探しに不動産屋さんを回っても、「肩書も何もない無職のド素人に何ができるんだ!」と白い眼で見られ、全然相手にしてもらえない。
周りからも「どうするんだ」と急き立てられ、揚げ句の果てには自分には無理・・・と、何もせずギブアップしてしまったのです。
売り上げ日本一になれたのは自分の力ではない。
ケンタッキーというブランドや周りの社員やアルバイトさんが支えてくれたからに他ならない。
伸び切っていた天狗の鼻をへし折られた瞬間でした。
人と話すこともままならず、呼吸をするのがやっとの状態。
半年ほど引きこもり生活が続き、ようやく働き始めたものの、またしても職を転々とする日々。
そんな時、友人から突然電話がかかってきました。
「宮本、ちょっとアルバイトしない?」
それは植木屋さんでのアルバイトでした。
最初は全く乗り気ではなかったのですが、親方の言われるがままに作業をしていると、庭は綺麗になる、お客様からは喜んで感謝して頂ける、自分は汗をかいて清々しい。
なんと素晴らしい仕事だろうか。
「これこそ自分にとっての天職だ!」
と感動が込み上げてきました。
「じゃあ、草むしりを仕事にしてみたら?」
友人のこの言葉に触発され、起業を決意。
8回もの転職を繰り返した果てに、ようやくつかんだ天職。
しかし、見込みのない収入、増える負債、孤独な毎日・・・
起業はまさに、自分との闘いでした。
(ここまで)
【お客様相談室宛メール】
http://www.seikofamily.co.jp/form/form.html