前回に引き続き、参考になる書籍の一部分を抜粋して記述します。
百貨店に関する内容ですが、ある程度組織が確立されれば、良く似た話もあるのでと思います。
「伊勢丹 ストーリー戦略」 川島 蓉子 著
組織が細分化してしまって、となりの人が何をしているかよくわからない。
同じ企業に所属しているのに、細かい縦割りの組織の中で働いているばかりで、他部署とのコミュニケーションがない。
ましてや、外部の人や異分野の人と情報交換する機会がないというのである。
狭い視野でモノ作りや売り場作りをしても、使い手である消費者の気持ちを動かせないのは、当たり前の話である。
震災後、消費が冷え込んでいるという話を耳にするが、すべてにわたって買い控えしているわけではない。
本質的な良いものを見極め、長きにわたって丁寧に使おうというベクトルに、消費のマインドが変わってきているのである。
そういった文脈も、目の前の狭い領域しか見ていない状態では、肌身で実感することは難しい。
社内の他部署とつながったり、外部のさまざまな人と交流したりして、多くの価値軸があることで、それらを生かした商品・売り場開発をしていくことこそが必要だ。
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