ある書籍を読んで、管理職の人がぼやくような文章を見つけました。
(以下文面)
自分なりに一生懸命働き、管理職としてそれなりの稼ぎはあります。
しかしながら子供にはお金のかかる時期で、しかも妻は専業主婦のため、給料の殆どは家族に持っていかれてしまいます。
勿論働くことは自分のためでもあるし、大切な家族のためでもあるので、それが嫌だということではありません。
ところが自分が思っている以上に家族は自分のことを思ってくれていない気がします。
会社でもそうです。
部下のためと思い、一生懸命部下育成にも励んでいます。
食事をすれば、なけなしのお小遣いから上司として部下にご馳走もします。
部下との関係も良好で、その甲斐あってか実績も上げてくれています。
でも、家族と一緒で部下もそうなのですが、自分が思っている以上に部下は上司である自分のことを思ってくれていない気がします。
お金も結構使っているので、家族同様、自分が一生懸命働いて得た給料を部下に吸い取られている気がしなくもないです。
そう考えると、家でも会社でも何か寂しく、切なさを感じ、たまに何もかも嫌になってしまうことがあります。
いっそのこと全てを投げ出して、自分のことだけを考えて生きられたら、もっと楽なのかとも思ってしまいます。
しかしながら現実はそうはいきません。
家族も大切、部下も大切、勿論自分自身も大切なので、全てを投げ出すなどできません。
そう考えると、「これが自分の人生のか!」とふと我に戻り、いつもと変わらぬ生活を続けている自分がいます。
(文面終わり)
さて、この管理職の人のぼやきをどう考えますでしょうか?
家族も部下も大切に思っているということで、素晴らしい管理職だと、個人的には思います。
しかしながら、どう考えても被害者意識を丸出しにしてるように感じてしまいます。
「家族や部下の幸せを願うために、自分は犠牲になっている!」
このように考えてしまっているように思います。
ここで考え方を少し変えてみれば、被害者意識は即刻無くなるように思いませんでしょうか?
「家族も部下も幸せならば、自分も幸せ!」
このように思えてこそ、献身と言えませんでしょうか?
幸せは自分が手に入れるのではなく、与えるもの・・・
このように考えることができれば、悩みも被害者意識も全く無くなるように思いますが、いかがでしょうか?
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