部門の責任者にとって、部下の数が多ければ良いというものでもありません。
部下の数が多ければ、それだけ管理が大変になります。
また、束ねて結束力を強化するのも、非常に難しくなることでしょう。
勿論、部下1人1人全員が極めて優秀な人財であれば話は別でしょうが、ベテランからキャリアの浅い若手まで、年齢層が異なる世代が集まった部門となると、そうもいきません。
もし、部門の責任者1人に対して、部下が1人しかいないとなると、必然的にその部下1人の成果が部門全体の成果になる以上、部下1人で100%の能力を発揮せざるを得ません。
ところが、部門の責任者1人に対して、部下が2人となると、部下1人が発揮する能力は、100%を切ってしまうはずです。
どうしても自分1人だけではないとなると、自分以外の人も頼ってしまい、少々手抜きしてしまうということになるでしょう。
よって、部下が複数いるとなると、1人当たりの発揮する能力は、もっと下回ったパーセンテージになってしまうはずです。
これを社会的手抜きと言われ、名称的には「リンゲルマン効果」と言われてます。
例えば、運動会の綱引きでは、多人数と多人数で綱を引き合いますが、「自分1人ぐらい、手抜きしたところで結果は変わらない!」という心理が働き、手抜きしてしまうということは身に覚えがありませんでしょうか?
地域のお祭りの御神輿(おみこし)でも、多人数で担ぎますので、「自分1人ぐらいは、担ぐというより、神輿(みこし)に触る程度でもいいかな!」という心理が働くのも同様です。
当然のことながら、組織や部門においても、人が複数集まれば、「リンゲルマン効果」が生じてしまい、誰かしら手抜きをやりがちになり、部下が3人いたとすれば、発揮する能力は3人未満の2.6~2.8人程度と、生産性は明らかに低下することは目に見えてます。
組織は少数精鋭でやり抜く・・・
改めてこのように思いませんでしょうか?
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