どこの会社でも、厳しいと言われる上司は存在します。
厳しいを通り越して、部下から恐れられてる上司、いわば鬼上司も多々存在するでしょう。
勿論、何事にも甘い上司では、組織としてうまく成果も出せないことでしょうし、上司としても務まりません。
ところが近年では、上司の指導が厳しいために、耐えられずに思い悩んで鬱になる、パワーハラスメントだと感じる、はたまた離職してしまうという部下は、これまたどこの会社でも見受けられるようになりました。
一方、厳しい上司としても、いろいろなタイプの人がいます。
「私は上司として部下に対して厳しいです。ところがそのことで部下との関係がギクシャクし、うまくいきません。私の性格上、自分に対してもそうですが、人に対して過剰に厳しいことに対して悩んでます。」
というタイプの上司がいれば、
「私は上司として部下に対して厳しくするのは当然です。部下が私に対して委縮してるのは、それは単に部下の性格の問題や弱さでしかありません。私の厳しさに耐えられない、ついてこれないようでは困ります!」
というかなり強気な上司もいます。
ここで改めて、上司の役割とは一体何かということを考えてみれば、部下を育成して成果を出させることにあります。
複数の部下を抱える組織の長となると、組織全体の業績責任もあり、部下の育成のみならず、問題発見および問題解決、マネジメント等、多くの役割があります。
部下を育成して成果を出させるにも、ある程度の厳しさは必要でしょう。
ところが、過度の厳しさでは逆効果になることもあり得ます。
このあたりが、上司の厳しさ加減の難しさと言われます。
甘い上司では務まりませんが、過度に厳しい上司では部下が尊敬もできず、ついていこうとも思えず、結果的に何ら成果も出ないことになりかねません。
但し、先々部下が年数を経過した時、心に残る上司はやはり厳しく指導された上司となることでしょう。
それも単にやたらと厳しいだけでは、上司に対して恨みつらみが残るだけですので、厳しくも愛情を注いで部下を育成する上司なら、部下の心に残るかと思います。
考えれば考えるほど、上司の厳しさ加減の難しさが見えてきませんでしょうか?
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