ある会社の社内報を引用させて頂きます。
この会社の社長が会社見学について書かれてますが、非常に参考になる文面かと思いました。
一部抜粋の上、編集します。
【以下、抜粋文】
このところ、弊社へ会社見学に訪れるお客様が増えています。
小学生から大学生、行政や企業のみならず、最近では地域の自治会といった団体の皆様もいらっしゃいます。
特に先週来社された自治会のお爺ちゃん、お婆ちゃん達はびっくりするほど元気で、とても興味深く、工場の製造現場を見学されてました。
これほど嬉しい光景はありません。
私はこの会社見学会を、ことのほか重要と考えています。
「忙しいのに時間は取られるし、気は遣うし、できればやってほしくない!」
などと、決して考えてはなりません。
わざわざ会社見学に足を運んで下さる方々も同様に、時間を費やしているのです。
先週いらっしゃった県外の振興会の皆さんは、わざわざ弊社を見学するために、マイクロバスをチャーターしてやって来て下さいました。
本当にありがたいことではありませんか。
そうであれば私達は何か一つでも、「来て良かった!」とよろこんで貰えるような努力を全力でしなければなりません。
私達はともすれば、自家製品を製造すること、販売することが仕事であり、金銭的なメリットがなければ仕事としては無駄ではないかと考えがちです。
しかしそれは、とても残念な思考です。
例えば、お客様は何故数ある多くの会社の中から弊社を選んで製品を購入して下さるのでしょうか?
我々の扱っている製品というのは、決して画期的で斬新なものではなく、どこから購入しようと、さほど大差ありません。
つまりお客様は製品だけを見ているのではないということです。
その製品に関わる安心や信頼、サービスの満足度といった付加価値を計り、購入を決定しています。
すなわち製品に携わる人間的価値が選ばれているということで、決して製品の価格だけではないことを私達は肝に銘じておく必要があります。
人間的な価値観が共有できるお客様と取引できれば、ビジネスはとてもスムースにいきます。
ちなみに私の経験上、価格重視の同業他社は、判断基準が価格なので、信頼関係が築けません。
また、会社見学は地域に対しては、大事な社会貢献です。
製造業として、弊社の業種は、決して派手な業種ではありません。
しかし世の中ではなくてはならない重要な産業であること、私達の仕事の役割を多くの皆さんに知って貰うことには大きな意味があります。
特にこれからの時代は、生き残りをかけて会社を運営してゆかねばなりません。
そのためには弊社を多くの人々に知って貰う必要があるのです。
そのためには会社を見て理解して貰うことが一番効果的です。
多くの人々から弊社の価値が認められ、弊社を活用して貰うことができたなら、会社としてこれほど嬉しいことはありません。
会社を訪れるお客様は、決して建物や設備を見に来るのではないということです。
多くのお客様は弊社で活き活きと働いている皆さんの姿を目当てにやって来るのです。
皆さんの気持ちの良い歓迎の意や挨拶、きびきびとした仕事っぷりに社会的な価値を感じ取るのです。
【お客様相談室宛メール】
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