一呼吸する、一息入れる、そういった意味で「一拍おく」と使われます。
ぶっ通しで休憩もなく続けていると、呼吸も乱れてしまいますので、少し休む、一拍おくということが必要でしょう。
漫然と流れに身を任せて仕事をするのではなく、一拍おくことで、体制を整え、意識を集中させるという効果もあります。
同じテンポでそのまま横ばい状態で仕事をするよりも、時々、一拍おいて流れにメリハリをつけるということです。
また、周囲に対しては、一拍おくことで、こちらに神経を集中させることもできます。
話をしているとき、ひたすらぶっ続けで話すのではなく、一拍おいて(間をとることと同じ)、改めて話し始めると聞き手が「ん!?」となり、集中して聞いてもらえることもあります。
また「一拍おく」ということは、呼吸を整えるという意味もあります。
何か大事な電話をしなければいけない時に、慌てて受話器をとってダイヤルするよりも、一拍おいて気を落ち着かせて電話を取るようにすれば、呼吸が整い、落ち着いて会話ができます。
更には「一拍おく」ことにより、頭の中が整理できるという効果もあります。
頭に血が上って、怒り心頭でメール文を書いても、まともな文章にはなりません。
爆弾発言のメール文が相手に届いてしまえば、大騒動になりかねません。
怒り心頭の心境なら尚更、一拍おいてメール文を書き始めれば、怒りの内容も整理できて冷静になる
ことでしょう。
改めて、「一拍おく」ことの重要性を感じませんでしょうか?
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