人間の気の状態には、「集中」か「気散(きさん)」の2つしかありません。
読んで字のごとく、集中力のある状態か、あるいは気が散った状態の、どちらかの状態にあります。
「集中」について、考えてみたく思いますが、集中して一点を見つめると、周囲の音も聞こえなくなり、ただただ、見ているところだけに注意が向けられます。
そういったことからすると、ある意味、視界の狭い状態にもあります。
また、物事に集中していると、自分にとって関心があること以外の情報が、一切遮断される状況でもあります。
集中して、関心のあることには注意しているものの、他方が不注意のためミスをしたり、見逃してしまったり
ということが起きてしまうのも事実です。
このように、自分にとって関心あること以外のことに注意を払わなくなってしまうことを、「選択的注意」と言われてます。
人間の心理としては、無意識に自分が興味関心があることに注意を払い、それ以外を無視してしまうきらいがあります。
意識している訳ではなく、情報の取捨選択をしており、その際、抜け、漏れも発生してしまうことがあります。
このように言えば、「集中することが否定的?」と捉えられてしまっては、実は大変困ります。
当然、人間にとって集中力は必要不可欠です。
ここで、気を付けるべきことは、注意と不注意は同時に起こるということです。
つまり、注意している時こそ、不注意に注意していくことも求められるということです。
注意と不注意は同時に起こる・・・
これを意識しないことには、あとあと大変なことになりかねません。
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