ある講演会を聞いて、講師が考えついたという言葉があります。
「銀座のママシンドローム」という言葉です。
銀座とは、勿論東京の銀座のことであり、銀座のママとは、銀座のクラブの経営者のことです。
私自身、これまでに銀座のクラブには、残念ながら行ったことがありません。
(銀座のすぐ近くの新橋の赤ちょうちんの店には、何度も行ったことがありますが・・・)
銀座のクラブのママによっては、自分自身より優秀な人材(ホステス)を望みながら、実際に美形で接客態度も抜群な人材(ホステス)が入店してくると、自分の心が、どうも落ち着かず、無性に腹が立つと感じることがあるようです。
そして、それが高じると、意地悪をしたり、難癖を付けて、追い出してしまうようです。
従って、そこのクラブには、ママ以上のホステスは存在しなくなるということです。
勿論、全ての銀座のクラブのママが、このような態度に出る訳ではありませんが、少なからずもこんな感情を湧かせているママ(経営者)はいるということです。
クラブの経営者であるママは、自分が店を発展させようという向上心と、従業員であるホステスに対する嫉妬心の狭間で、大いなる矛盾が生じ、自分自身の判断能力が感情的になり、誤った決断をしてしまう確率が増大してしまいます。
そして、この心の現象、つまり「銀座のママシンドローム」は、企業の経営者や管理職においてもありうるのではと、いうことです。
「うちの部門には、ロクな部下がおらん!」
とは言いつつ、部下の弱点や欠点を挙げることで、自分の優位性を誇示しようという意識が存在しませんでしょうか?
「銀座のママシンドローム」の恐ろしいところは、リーダーや管理者である自分が、優秀な部下を無能に変えて、切り捨ててしまう人間になってしまうということです。
非常にわかりやすい、たとえ話ですが、「銀座のママシンドローム」の恐ろしさを実感した話です。
自分より優秀な部下を育成し、どのように活かすか、これがリーダー、管理者の永遠のテーマかと思います。
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