講演会やセミナーに限らず、人の話を聴いて、
「自分の考え方と一致した！」
「今まで私がやってきたことは、間違いではなかったことを再確認できた！」
と言う人は少なからずおられることと思います。
一見、「それは良かったですね！」と言いたいところでしょうが、実はこういった感想をもたらすようでは、いくら学んでも自己変革できるようには思えません。
自分の考え方と一致するところを無意識に探し、それが見つかると安心するという行動スタイルは、人の話を聴いても、自分にとって都合の良いところしか抜き取らないでしょう。
自分と反対の考え方、自分を否定する意見は無自覚に無視し、捨てることをしてしまうはずです。
人の話を聞いて学ぶことは、自分の考え方や意見と一致するところを見つけたり、自分の正しさを証明するものではありません。
自分と異なる考え方や意見、自分が間違っているという意見にも素直に耳を傾けて受け入れ、心の折り合いをつけていくことが学ぶことではないでしょうか？
自分の今までの経験や価値観はさておき、場合によっては思い切って手放し、新しく自分を磨きあげてこそ、学びになりませんでしょうか？
ベテランになる程、過去の成功体験や功績を大事にし、自分の正しさを証明したがり、否定されることをすることを好まない傾向にあり、いつまで経っても自分を磨きあげることができないように思います。
人の話を聴く時は、
「そんな考えもありましたか！知りませんでした！」、「そんな意見もあるんですね！参考になります！」
と、自分をゼロベースにして何でも吸収していくことが必要でしょう。
自分の成功体験や価値観とすり合わせない・・・
これが学びを続けていくこと、学びから自己変革に結びつけていくコツのように思いますが、いかがでしょうか？
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